2003年の「ランブルフィッシュ」ロゴアニメ、「誰でもピカソ」オープニングタイトルアニメーション、”ゆず”や”カニエ・ウエスト”プロモーションビデオから、「SUPERFLAT」、そして来年公開予定作品「Kaikai&Kiki」2話までを含む、1時間50分を超えるボリューム。 正真正銘の<村上隆&カイカイキキ>の映像作品全ての回顧展です。
http://homepage1.nifty.com/tollywood/2009/kaikaikiki/kaikaikiki.html
昨日は「The Complete Works of 村上隆&カイカイキキ−映像編」を見に行ってきた。
目的は細田守の関わった作品を見るためだ。村上隆とカイカイキキについては正直どうでもいい。
今夏公開予定の細田守監督映画『サマーウォーズ』の公式ブログにて告知もされている。
というわけで、細田守好きの友人に誘われて下北沢へ。17時の回に入るが、座席数が47席しかない上に日曜日なので満席かもと思っていたら、埋まっていたのは30席強だった。
細田守の作品は『SUPERFLAT MONOGRAM』と『六本木ヒルズ 66星人』の2本。
『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』→『SUPERFLAT MONOGRAM』→『時をかける少女』という流れを考えると、細田氏はキャラの空間浮遊描写が好きなのだろうか、とは上映後の友人の弁。
確かに『SUPERFLAT MONOGRAM』を見てたら「あー、『デジモン』だわ」と連想してしまった。こうなると『サマーウォーズ』における仮想空間描写がどうなるかが楽しみでもある。
あと長濱博史の「コオリユクオト」も上映された。
なお『SUPERFLAT MONOGRAM』については、ルイ・ヴィトンが公式動画をYouTubeに上げている。
ところで、上映作品の中に『誰も死なない』(Mr.監督作品)という40分弱の実写作品があったのだが、これが実にひどかった。脚本がひどいというのもあるのだが、それ以上にカメラワーク、アングルがひどすぎる。
5人の少女が出てくるのだが、あからさまに彼女らの肉体を主張する画面作り(しかも必然性がない)をしていて、見ていて気分が悪くなると同時に出演している彼女らがかわいそうになってきた。どこのロリコンビデオなのかと(いや、実際にロリコンビデオは見たことないが)。
Mr.の作品は、均質的に「日本らしさ」が溢れます。アニメに登場しそうなキャラクターがMr.の作品では、過剰に性的な要素をもって表現され、ロリコン趣味を具象化しています。
http://www.kaikaikiki.co.jp/artists/list/C7/
……頼むから実写(3次元)でやるなといいたい。
これが性的な需要によって成り立つ市場に向けての作品であればまだ納得できるのだが、日本だけではなくロンドン、パリ、NYでもすでに公開されているらしい。製作総指揮として村上隆の名が冠されているが、よく堂々とこの作品に自分の名前を付けて芸術として世界に披露できるものだと思う。そんな制作/製作側の人間性を疑う作品だった。
上映終了後、友人と「あれはひどかった」という話が居酒屋で展開されたのはいうまでもない。