3Dソフトで都市を自動生成

さまざまな3Dソフトにおけるビル群・都市自動生成関連メモ。LightWaveBlender以外は触ったことのない人間がざっと調べただけなので、抜けや間違いがあれば教えて下さい。

Blender

Blended Cities

フリーだがこちらは少し古いので、最新版で動くかどうかは不明(試していない)。過去には「Suicidator City Engine」や「Open City Engine」という名称だったこともあるらしい。

以下は紹介記事。


City Script

ドイツのユーザーが作成したスクリプト。やや古い。


Generating a virtual city

街路を自動生成。古いので使えるかどうかは不明。

以下は紹介記事。

Blender Building Generator

ビル生成らしいが詳細不明。


その他

こんなのもあった。

実際の都市・地形

また、自動生成ではないのだが、Open Street Map(クレジット表記すれば自由に使える地図)のデータを入力できるアドオンがあるので、これを利用すれば実際の地図から街を作ることも可能。

世界の主要都市とその周辺地域についてピックアップ・配布している Metro Extracts を使う場合は、「OSM XML」からダウンロードすると「.osm」ファイルが入手できる。

Blender GIS」というOpen Street Mapから街を作れるアドオンもある。


こちらは「Blender GIS」と組み合わせて利用する「Blender Hoogtedata Addon」というもので、精巧な地形モデルを生成出来る。

その他、地形に関してはこんなのが。

あとは国土交通省が公開してくれている「PLATEAU(プラトー)」だろう。検索すればBlenderに限らず、色々なソフトでの使い方の情報が出てくる。


Metasequoia

ビル街作成(オレCityGen2) / 住宅Gen / 都会Gen

Metasequoia 4 で使うなら32bit版でないと動かないので注意。

以下は紹介記事。

Softimage

Buildings generator

上のものから派生したらしいコマンドライン版のビル生成ツール。


Houdini

skylineEngine
Open Street Map から

以下では Open Street Map のデータからビル群・都市を生成している。

講演資料

こちらは CEDEC 2017 での講演資料。ゲーム背景アセットのプロシージャルモデリングについて。CEDiL は会員登録をしてログインすれば資料をダウンロードできる。

Unity

TekitouCityGenerator / 適当な街並みジェネレータ

以下は紹介記事。


CScape City System


ZENRIN City Asset Series

自動生成ではないが、ゼンリンが提供している都市モデルシリーズ。クリエイティブ・コモンズ(表示 4.0 国際)ライセンスで提供されており、ゲーム開発用ソフトウェアのUnityをインストールしておけば(Unity Personalは無料)、内部のアセットストアから個人でもダウンロードして使える。FBX形式。

都市生成専用ソフトウェア

以下は都市生成のみを目的としたソフトウェアを並べた。

Esri CityEngine

おそらく最高峰の都市自動生成ソフト。かつては「CityEngine」とだけ呼ばれ、開発者が興したProcedural社が出していたが、地理情報システムを扱うEsri社が開発者ごと買収したので少し名前が変わった。映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』で使用されたソフト。Maya や Unity 用のプラグインとしても提供されている。Basic版でもOBJ形式でなら出力できる。v2016からは数分で世界中の都市を生成できる「Get map data」機能が搭載された。

個人でも買えるとは思うが、主に企業や教育機関向けに力を入れているようで、昔はともかく現在はサイトに価格が書かれてない(Basic版で1年間10万円と書いているサイトもあるので、おそらくその程度)。30日間限定の試用版は以下から申し込みできる。

開発者のパスカル・ミューラー氏はプロシージャル技術による自動都市生成で有名な方らしく、氏が以前公開していたサイトは(おそらくソフトウェアの権利がEsri社へ移ったため)2011年に閉鎖されているが、Internet Archive で見ることができる。本人による論文などもある。

以下は紹介記事など。

Citygen

評価版(β版)を「Download」ページから落とせる。COLLADA形式で出力できる模様。


CityGen

これも「CityGen」という名称。

CityGen

同じく「CityGen」という名称。POV-Rayというファイル形式を採用。

PCity

自分でビルドしないと使えない。

CityBuilder

実在の都市に似せるコツ

最後に、地図データから実在の都市を自動生成して利用したゲームのメイキングを紹介する記事が大変興味深かったので挙げておく。

ここで建物モデルを使い回しつつも実在の都市に似せるコツが挙げられているが、これは2D画にも応用できるだろう。

  1. 誰もが知る有名建物を再現する。
  2. 街の特徴が出る建物の種類を再現する。
  3. 街並みの輪郭を再現する。


参考

以下は記事公開後に追加。

以下は未読のものも多いが、学術的にはおそらくこの辺が該当すると思われるので、一応並べておく。英語で探せばより専門的なものが多くあるはず。

最終更新日:2022-06-29