探査機により近傍から撮影された小惑星や彗星核がいくつもあるが、それらを集めてサイズを比較した画像を探した。
その1
惑星協会の Emily Lakdawalla 氏による、2012年12月時点で探査機が訪れた小惑星&彗星核16個のカラー比較画像(ただしベスタは除外)。嫦娥2号の撮影したトータティスまで含まれているのが嬉しい。画像は色と大きさの尺度を相対的に合わせてある(絶対的ではないので注意)。なお小惑星のブライユとアンネフランク、ハレー彗星、ボレリー彗星、ヴィルト第2彗星は、他の天体と合うよう茶色く着色されている。すべての色は目安でしかないので注意。
ページ上段の画像では相対的なアルベド(反射能)を合わせてあるので、暗いものは本当に暗くなっている。アルベドは最も明るいイトカワ(ガリレオ衛星のあるあたりに置くとアルベドは0.54)から最も暗いハートレー第2彗星(アルベド0.028で石炭よりも黒い)まで、20倍も異なっている。1ピクセルが20mの縮尺という巨大サイズの画像もダウンロードできる。
ページ下段の画像は、シュテインスとアンネフランク(アルベド0.34)で最も明るいピクセルを白として、残りを均等に割り振った(? アルベドが "linearly scaled" になっているという意味がいまいち分からない)バージョン(Lakdawalla 氏の記事も参考)。これだと現実よりもほんの数ピクセルだけイトカワが明るくなっている。マティルドと彗星核はほぼ見えないほど暗い。こちらも巨大サイズをダウンロード可能。
※追記:2014年版がこちら。
その2
- Asteroids, comets and moonlets visited by spacecraft (oops) | Flickr
- Asteroids, comets and moonlets poster | Flickr
- Asteroids, comets, moonlets, and not-a-moon | Flickr
以上3つは Eric Hartwell 氏による小惑星&彗星核15個の比較画像。解像度がそこまで高くなく、Large サイズでも文字が潰れているのが少し残念。2008年の The Year in Pictures のひとつに選ばれ、惑星協会の2009年カレンダーでも使われたものらしい。最後の画像にはデス・スターが。
- "Asteroids, comets, and moonlets visited by spacecraft" by elakdawalla | Redbubble
- こちらで Lakdawalla 氏自身が、同じ惑星協会員でもある Hartwell 氏の作った画像を販売している模様。
その3
- All asteroids and comets visited by spacecraft as of November 2010 | The Planetary Society
- これは2010年時に Lakdawalla 氏が作った比較画像。最大サイズの画像はサイト内を探しても見つかりにくいので直接リンクしておく。
その4
- Catalog Page for PIA13576: Fab Five - Photojournal: NASA's Image Access
- 2010年にEPOXI計画でのハートレー第2彗星フライバイ時に作られた比較画像、彗星核5個。
その5
- Comets visited by spacecraft | The Planetary Society
- これも Lakdawalla 氏で、上と同じような2010年の画像、彗星核5個。
※追記:2014年版がこちら。