SF
4月16・17日に開催される「はるこん2022」はゲスト・オブ・オナー(主賓)がラリイ・ニーヴンなので(遠隔参加)、それに合わせて会場「サンピアンかわさき(川崎市労働会館)」でニーヴンのSFエッセイを翻訳した同人誌を頒布します。ディーラーズルームにて…
以下の記事の続編というか、Blender 編。星表データは、@dtanak氏が以下のサイトで公開・配布されている拡張光世紀星表を利用する。半径100光年なので、いわゆる光世紀世界(半径50光年)よりは広くなる。 拡張光世紀星表 (仮称) - Startide Project ダウン…
頒布物 通信販売 翻訳に際しての参考文献 修正情報 初版第1刷→第2刷での主な修正点 前作 2021年末に開催されるコミックマーケット99(C99)にサークル参加します。2日目(12月31日・金曜日)東L37b「スタジオ100光年」です。 スタジオ100光年 | Comike Web C…
地球-月圏を舞台としたSFにおいて、宇宙ステーション、スペースコロニー、小天体といった構造物の係留場所・係留地として使えそうな軌道についてのメモ。必要があってまとめていたものだが、いまだ調査不足の点がいくつも残っている。いかんせん素人の記事ゆ…
はじめに ムア・ラファティ『六つの航跡』Six Wakes(茂木 健=訳, 東京創元社, 創元SF文庫, 上下巻)を読んだ。 Six Wakes | The Murverse Mothership クローンの体で蘇った6人が最初に目にしたのは、自分たちの他殺体だった――2500人分の冷凍睡眠者と…
基礎知識 地球上における自然被曝量 放射線の人体への影響 宇宙線視覚現象(Cosmic ray visual phenomena) 宇宙放射線の種類 銀河宇宙線(Galactic Cosmic Ray; GCR) 捕捉粒子線(Radiation Belt Particles; RBP) 太陽粒子線(Solar Energetic Particles;…
はじめに ヒューゴー賞についての基本 2013年――始まり 2014年――サッド・パピーズ2 2014年――ゲーマーゲートと「SJW」 2014年――「悪の同盟」とジョン・C・ライト 2015年――サッド・パピーズ3とラビッド・パピーズの登場 ヴォックス・デイについて 2013年――SFWA…
頒布物 翻訳に際しての参考文献 修正情報 初版第1刷→第2刷での主な修正点 第2刷→第3刷での主な修正点 第3刷→第4刷での主な修正点 補足 今後の情報 2019-12-30 2020-04-17 通信販売 2020-02-10 2015年のヒューゴー賞について 続編 2019年末に開催されるコミッ…
先日ジェフ・ベゾスによるブルーオリジン社の発表内でスペースコロニー構想(オニールシリンダー)が紹介され、ベゾスが「コロニーを可能にするためのインフラ構築が今の世代の仕事だ」と語っていた。 ジェフ・ベゾス氏がBlue Originの月植民計画と着陸船を…
先日、グレッグ・イーガン『シルトの梯子』Schild’s Ladder(ハヤカワ文庫SF)を読了した。シルトの梯子 (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/12/19メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を…
はじめに ダイソン球とは何か ひとつながりの球殻構造物という誤解 ダイソンの論文 忘れ去られたダイソンの補足 近年の記事 ダイソンのインタビュー動画 誤訳による紛らわしい記述 発想源はステープルドン 本来のダイソン球の姿 名称の誕生と誤解の広がり 追…
再突入服一枚(リ・エントリー・スーツ)で時速28,000キロの世界へ!宇宙と大地の狭間に展開される極限のダイナミズム。2021年の極超音速成層圏(ハイパーソニック・ストラト)アドベンチャー!“オービット・ダイビング”それは頂点に立つ者達だけの究極のハ…
新海誠監督の短編アニメーション映画『ほしのこえ』を漫画化した佐原ミズ氏は、続けて2作目で劇場用アニメーション映画となった『雲のむこう、約束の場所』の漫画化も手がけていた。しかしながら、月刊アフタヌーンで始まった連載は第8話まで掲載されたもの…
山田正紀『機神兵団』を原作とした漫画版の岡昌平『機神兵団』は、全3巻の単行本が「第1部 完」として終わっている。雑誌連載時に原作とは異なる展開の「第2部」が企画されていたが、実現せず連載が終了してしまったらしい。最終回が載った号の目次コメント…
はじめにテッド・チャンの短編SF「あなたの人生の物語」を原作とした映画『メッセージ』(原題:Arrival)が2017年5月に日本でも公開されるが、物理学者のスティーブン・ウルフラム氏がこの映画で科学考証(クレジット表記は「consulting scientist」)を担…
アニメ『プラネテス』のコンセプトデザイン・設定考証を担当した小倉信也氏が、作中世界の設定解説をした「ΠΛΑΝΗΤΕΣ TECHNICAL FILE(プラネテス テクニカルファイル)」という月刊『モデルグラフィックス』誌の連載記事がある。 連載リスト 同誌には、情報…
写真とイラストでさまざまな「魔窟」を紹介していた不定期連載(?)企画。全6回+α。 第1回 日下三蔵邸・書庫編(2008年7月号/301号 pp.108-111) 横須賀市在住・日下三蔵40歳が本で車を壊したというのは本当か!? 第2回 日下三蔵邸・自宅編(2008年8月号/3…
宇宙SFファンにはよく知られているが、「光世紀世界」という概念がある。われわれの太陽を中心とする半径50光年の宇宙空間のことで、その直径は100光年つまり1光世紀となる。谷甲州〈航空宇宙軍史〉に出てくる「汎銀河世界」の基となっている概念でもある。…
イオンクラフト(別名リフター)が浮上・飛行する原理を調べると「ビーフェルド・ブラウン効果」というものが出てくるので、それについてのメモ。結論を言うと要はイオン風の発生現象である。イオン風とは、高圧放電により発生したイオンに衝突された中性分…
古くはH・G・ウェルズ『宇宙戦争』などから現在に至るまでSFの題材にされてきた、「地球侵略」について考察(?)する番組が近年いくつか作られていたようなので、ここに並べてみた。恒星間航行が可能なら惑星侵略なんてする必要がないのでは?――などと真面…
はじめに ブレイスウェル探査機という概念がある(ブレイスウェル・プローブ、ブレイスウェル・マシンとも)。高度な人工知能を搭載して恒星間を渡り、異星技術文明の探索、および発見した異星文明との交信を独自におこなえる自律型恒星間探査機のことである…
ジョー・ホールドマン『終りなき戦い』The Forever War の、ハヤカワ文庫旧版の加藤直之氏によるカバーイラストにはパワードスーツが描かれている。これは作中に出てくるコンバットシェルという戦闘宇宙服だが、このイラストを基にしてファンの rogerharkavy…
つい先日亡くなられた金子隆一氏が、2004年に計測自動制御学会誌へ寄せた解説記事を読んだ。この号は特集が「小説・漫画・映画に登場した先端科学技術」ということでSFファンには興味深い内容なのだが、そこにこんな記述がある。 1927年,史上最初の商業SF誌…
『アメージング・ストーリーズ』 世界初のSF専門雑誌『アメージング・ストーリーズ』が(日本のAmazonで)なぜか数号だけKindle版で買えるらしいことに気がついた。「現代SFの父」ヒューゴー・ガーンズバックが創刊したというあのパルプ雑誌だ。Amazing Stor…
あさりよしとお『アステロイド・マイナーズ』の第2巻が先日発売されたが、実はあれで終わりではなく、続きの話が存在するのをご存じだろうか。既刊の単行本に収録されているのは『月刊COMICリュウ』2010年10月号掲載分までだが、その後2010年12月号と2011年2…
SF作家・山本弘氏の定期トークイベントがかなり回数を重ねており、それが Ustream で公開されているのだが、氏自身のサイトやブログに一覧でまとめられておらず、個人的に不便だったのでここにまとめてみた。Ustream 録画については、映像を上映する回などが…
2009〜2010年にミチオ・カクがホストを務めたSF科学番組 Sci Fi Science: Physics of the Impossible(邦題:カク博士のSF研究室)のタイトルリスト。日本版はオリジナル版とはエピソードの放送順が異なる。 カク博士のSF研究室 / Sci Fi Science: Season 1 …
SF・ファンタジー系の漫画を発表している厚子康洋(こうし・やすひろ)氏の作品情報で、Webから拾えるものを一覧にしてまとめた。 (タイトル不明) ヤングアニマル1998年No.13の、「ヤングアニマルまんがチャレンジ」1998年第5回結果発表に記載あり。 「金…
英語圏のSF系情報ブログ『io9』でふと気になった記事を和訳してみた。超光速航法に頼らず宇宙冒険SFを書くことについてSF作家のパネル発言がまとめられている。 マンデーンSFについて 記事へと進む前にまず、ジェフ・ライマンが2000年代に提唱した「マンデー…
マイナビニュースの、なぜか「キャリア」カテゴリで不定期掲載されている関口寿氏のSF科学コラム『もしも科学シリーズ』。 このシリーズだけを並べた目次ページがサイトのどこにも見当たらず、記事検索では綺麗な順に並ばず、バックナンバーページでは他の無…