2021年末に開催されるコミックマーケット99(C99)にサークル参加します。2日目(12月31日・金曜日)東L37b「スタジオ100光年」です。
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前回(C97)に続いて、宇宙×SF×科学なエッセイの翻訳同人誌第2弾を出します。宇宙航行と軌道力学を創作に絡めて語った内容です。とはいえ、そこまで力学要素は入っておらず、宇宙航行を描写する際の留意点などが中心となっています。
頒布物
原著の初出は2016年で、個人出版の電子書籍として販売されています。この邦訳版は同人誌としての発行ですが、前作と同様に著者と契約し、正式に翻訳権と日本語版出版権を取得しています。
邦訳版は原著者への問い合わせ等を反映して注釈で解説を加えつつ、原著よりも多く図版を入れたものとなっています。
以下に目次情報を載せておきます。
06……技術的な一般用語
08……ロケット燃料入門
09……軌道のしくみ
12……軌道の変更
16……宇宙航行はどのように見えるか
18……軌道空間の観光ガイド
23……作家への影響
28……軍事のお約束を粉砕
32……おわりに
34……訳者解説
なお、原著は電子版しか存在しませんが、原著者のケン・バーンサイド(Ken Burnside)氏自身が運営するボードゲーム・ミニチュアゲーム制作会社 Ad Astra Games 社のWebサイトから購入できます。
翻訳に際しての参考文献
- ラリイ・ニーヴン『インテグラル・ツリー』The Integral Trees, 小隅 黎=訳, 早川書房, ハヤカワ文庫SF.
- ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』Starship Troopers, 矢野 徹=訳, 早川書房, ハヤカワ文庫SF.
- ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士〔新訳版〕』Starship Troopers, 内田昌之=訳, 早川書房, ハヤカワ文庫SF.
- ロバート・A・ハインライン『宇宙の呼び声』The Rolling Stones, 森下弓子=訳, 東京創元社, 創元SF文庫.
- 佐藤実『宇宙エレベーターの物理学』オーム社, 2011.
- ジョージ・P・サットン『ロケット推進工学 6th Edition』Rocket Propulsion Elements, 望月 昌=監訳, 風虎通信, 2018.(同人誌)
- 野田篤司&撫荒武吉「地球周回軌道を理解しよう」宇宙作家クラブのページ 第3回, 『SFマガジン』2000年3月号, pp. 193-196.
- 野田篤司&撫荒武吉「地球周回軌道を理解しよう その②」宇宙作家クラブのページ 第4回, 『SFマガジン』2000年4月号, pp.193-197.
- 野尻抱介「メイキング・オブ・宇宙SF」宇宙作家クラブのページ 第5回, 『SFマガジン』2000年5月号, pp.193-195.
- きどうようそのひみつ - lizard-tail studio
- 普通のサラリーマンでも判る軌道傭兵・テーマ解説編 - 谷甲州黙認FC・青年人外協力隊
- Russia to Introduce Two-Orbit Express Rendezvous with International Space Station – Progress MS-07 | Spaceflight101
- The Don Davis High Frontier Artshow | Space Studies Institute
- The VASIMR Hoax - The Mars Society
- リチャード・アッテンボロー監督『遠すぎた橋』A Bridge Too Far, 1977.(映画)
- Review: Objects in Motion - Amazing Stories
修正情報
※2021-12-17更新
特に重要な項目はページ数を太字にしてあります。
初版第1刷→第2刷での主な修正点
- p. 25 「ISpと記す」→「Ispと記す」に修正(Iはイタリックに変更)。
- p. 28 「目的地で減速噴射する」→「目的地まで減速しながら進む」に修正。
- 全般「ΔV」のVをイタリックに変更。
通信販売
本日よりC99に先行して通販を開始します。購入希望の方は以下のBOOTHよりお願いいたします。契約上、なるべく早く出したかったのでこういう形になりました。
前作について
エッセイ第1弾『熱い方程式:熱力学とミリタリーSF』については以下を参照してください。
続編
2023年に第3弾『コンディション・ズールー:宇宙戦闘における兵器と防御』も発行しました。以下を参照してください。