ロケットまつり32に行ってきた

宇宙作家クラブpresents
ロケットまつり32『衛星まつりEX』〜日本で初めて人工衛星を創った男〜
40年前、衛星開発に挑んだ本人が、日本の人工衛星開発のはじまりを語る。それが何故か今回は「テポドン2」も語るゴールデンウィークEXバージョン!

【Guest】小野英男(〜日本で初めて人工衛星を創った男〜)
【出演】松浦晋也(ノンフィクション・ライター)、浅利義遠(予定)、他

宣伝:5月6日(水曜日)、ロフトプラスワンのトークライブに出演します: 松浦晋也のL/D

ということで「ロケットまつり」に行ってきた。当日いきなり連絡した知人と共に新宿のロフトプラスワンへ。

18時半過ぎに着くと、もうかなり客席が埋まっていた。最終的に100名程度になっただろうか。前回よりも多く、また全体の年齢層が高かった気がする。そして9割以上は男性。19時開始。

ゲストの小野英男氏は元日本電気NEC)の技術者。『昭和のロケット屋さん』の中では「日本電気で一番最初に衛星を作った人で、(中略)日本で一番たくさん衛星を作った男」(p.176)と松浦氏に紹介されている。衛星技術者として「しんせい」以降の科学衛星に携わっていた、日本の宇宙開発黎明期の現場をご存じの方。

昭和のロケット屋さん (Talking Loftシリーズ)

昭和のロケット屋さん (Talking Loftシリーズ)

その小野氏の元宇宙開発関係者としての知識から「テポドン2」を分析、解説。きっちりとスライドの資料を作ってきてよどみなく進めていたのには感服。

脇のあさり氏や松浦氏からは、あまりにもわかってなさ過ぎるマスコミ報道や政府へのツッコミ等々が適宜入れられる。

先月の発射はどう考えても人工衛星を打ち上げようとして失敗したものである(ただし1段目・2段目に関しては成功)、というしごく真っ当な推測がさまざまな情報から導かれていた。そもそもテポドンを怖がるならむしろノドンを怖がるのが筋だろうというw

最後の1時間は、なんと終戦まで北朝鮮に住んでいた(当時は国民学校生徒)という小野氏自身の経歴から、現在の北朝鮮衛星写真(by Google Earth)と当時の様子を比較し、何がどう変わり、さらにそこからあの国のどういう現状が読み取れるのか、とまさに「なるほど衛星写真の画像解析とはこうやるのか!」(松浦氏)という展開が繰り広げられた。御三方もぼやいていたが、日本の情報収集衛星は果たしてきちんと使えているのだろうか……。

そんな感じで23時前に終了。

ついでにこのバナーを貼っておこう。


追記

ちまちま書いていたら、詳しい内容レポがこちらに上がっていた。