『熱い方程式:熱力学とミリタリーSF』発行

年末に開催されるコミックマーケット97(C97)にサークル参加します。3日目(12月30日・月曜日)南ミ36a「スタジオ100光年」です。

宇宙×SF×科学なエッセイの翻訳本を同人誌として発行します。宇宙戦闘と熱の話についてハードSF的な観点から語った内容です。

頒布物

ケン・バーンサイド『熱い方程式:熱力学とミリタリーSF』
The Hot Equations: Thermodynamics and Military SF
A5判/34ページ(表紙含)/頒価500円

本作の初出は2014年で、2015年ヒューゴー賞関連作品部門最終候補作になっています。同人誌としての発行ですが、著者と契約して正式に翻訳権と日本語版出版権を取得しています。

原著者への問い合わせや伝熱の専門家による助言を反映し、この邦訳版では全編に渡って注釈で解説を加えたので、原著よりもずっと理解しやすくなっているはずです。

以下に目次情報を載せておきます。

06……熱力学とあなた

08……センサー環境としての宇宙空間

11……宇宙船の検知

14……ありがちだが変な推進システム

15……ロケットの基礎

18……電磁ロケットと熱力学ロケット

18……セイル

19……軌道力学の制約

20……設定を構築する

21……ΔVと海賊行為

23……宇宙戦闘

26……大規模な軍事行動

27……おわりに

28……訳者解説

なお、原著は電子版しか存在しませんが、原著者のケン・バーンサイド(Ken Burnside)自身が運営するボードゲーム・ミニチュアゲーム制作会社 Ad Astra Games 社のWebサイトから購入できます。

翻訳に際しての参考文献

修正情報(2020-02-10更新)

初版第1刷→第2刷での修正点は以下。

  • p.8 注6の「ラジエータ」を「放熱板」に変更。
  • p. 11「人間の乗組員は船内のあちこちで室温を必要とし、それは地球軌道の黒体再放射温度より30~40 Kも暖かい。」の「黒体再放射温度」に注釈を追加。『黒体再放射温度:黒体放射温度ではなく黒体「再」放射温度となっているのは、宇宙船が地球周回軌道にいる場合、地球からのエネルギー放射(赤外線)を受けて吸収し、それをさらに放射するため。』
  • p.14 注29の「ラジエータ」を「放熱板」に変更。
  • p.15 「ロケットは最大熱力学的限界を持つ。」→「さらに、ロケットは最大熱力学的限界を持つ。」に修正。
  • p.16 第3段落4行目「量として使っていた。 亜鉛の原子量は65程度だが」の箇所、「亜鉛」の直前にある不自然なスペースを削除。
  • p.21 「3Dプリントの幅広い活用は、兵站という、軍事作戦における大きな制約の1つが解決するかもしれない。」→「3Dプリントの幅広い活用兵站という、軍事作戦における大きな制約の1つ解決するかもしれない。」に修正。
  • p.25「ユトランド沖海戦」に括弧で付けた説明を本文中から脚注へと移行。
  • p.28 「ヒューゴー賞関連作品部門」につけた注の位置を、3段落目から1段落目へと変更。
  • p.30 「〈オナー・ハリントン〉のゲーム」を「〈オナーバース〉のゲーム」に修正。

将来もし第3刷があれば修正する点は以下。

今後の情報(2019-12-30追記)

C97では昼過ぎに完売という予想外の事態になりました。ありがとうございました。今後ですが、増刷して2020年2月のCOMITIA131に出る予定です。また、3月に開催される東京とびもの学会と、5月に予定されているC98にも申し込むことにしました。COMITIA131で在庫が余れば通販も考えていますが、その形態は検討中です。よろしくお願いいたします。

信販売開始(2020-02-10追記)

COMITIA131への出展も終え、増刷した同人誌の在庫が手元に来たので通販を開始します。BOOTHにショップを開いたので、購入希望の方は以下よりお願いいたします。