3Dオブジェクトファイルをビューアで手軽に確認する

LightWave で使われているLWO形式のファイルは Windows エクスプローラのサムネイルに形状が表示されないので(大抵の3Dソフトも同様?)、うっかりするとファイルの整理に大変な手間がかかる。そこで、わざわざソフトを立ち上げて開かなくとも、簡単にプレビューできる3Dモデルビューアなどを探した。あくまで LightWave ユーザー視点なので、LWOファイルを表示できるものについてのみ。

無料3Dファイルビューア/ブラウザ

BCView

読み込み対応形式:LWO、MQO


一見すると簡素だが、実はマニュアルを読むとかなりの機能をもつことが分かる国産ビューア。ただし背景色は変えられない模様。PNG画像でスクリーンショット作成可能。

LwViewer

読み込み対応形式:LWO、LWS、X、DXF(DXFは書き出しも可)

描画はOpenGLとDirectX8を選択できる。輪郭線をつけたり(太さ調整可能)、トゥーンシェーディング表示させたりできるのが特徴の国産ビューア。

3DViewer

読み込み対応形式:3DC、3DS、AC、DW、DXF、FLT、GEO、IV、IVE、LWO、LWS、OBJ、X、OSG(IVEとOSGに書き出し可)


ライトがやや暗く、ライトを切ると陰が消えるので立体感がなくなる。なお、レジストリを使用する。

Open 3D Model Viewer

読み込み対応形式:OBJ、3DS、BLEND、STL、FBX、DXF、LWO、LWS、MD5、MD3、MD2、NDO、X、IFC、COLLADA

オープンソースの3Dモデルビューア。変換ツール(コンバータ)としても使えるらしい(出力はOBJ、PLY、COLLADA、STL)。インストーラ版とZIP版が同梱。


単面ビュー、上下分割2面ビュー、4面ビューを選択できる。

Easy View for 3D

読み込み対応形式:3DS、COB、DXF、LWO、MQO、OBJ、ROK、PLY、STL(さらにプラグインで追加可能)


フォルダツリーに加え、選択フォルダ内のファイルを並べるリストビューがあり、複数ファイルの閲覧性に優れる国産ビューア。BMPとJPEGでスクリーンショット作成可能。

K3D

読み込み対応形式:LWO

オープンソースのLWOファイルビューア。上記からダウンロードできる。.NET Framework v1.1 が必要。

Browz 3D

読み込み対応形式:3DS、ASC、DXF、LWO、OBJ、T3D


なぜかLWOを読み込まなかったので使えない。上はサンプルの3DSファイル表示例。ドラッグ&ドロップでの表示ができず、ファイルがあるディレクトリを登録しないと確認できないのが面倒。なお、レジストリを使用する。

LWO Viewer

読み込み対応形式:LWO

Macユーザー向けの国産ビューア。マルチウィンドウで複数オブジェクトを比較できるらしい。

Bonzai Engine

読み込み対応形式:3DS、COLLADA、DAE、FBX、MS3D、BVH、LWO、KMZ、OBJ、ASE、AC3D、MD2、MD3、MD5、MDL7、X3D、JMF、JMA

ビューアというより、 Windows、Mac、Linux と Android で利用できる3Dエンジンというものらしいが、よく分からない。Java が必要らしいが、インストール方法も謎。

有料3Dファイルビューア/ブラウザ

quick3D Viewer

読み込み対応形式:Q3D、Q3S、3DS、PRJ、COB、SCN、RWX、DXF、OBJ、C4D、X、FLT、LWO、LWS、MDX、XSI、RIB、MDL、AC、OFF、STL、PLY、VTK、BYU、3D2、NFF、DGN、UDO、PRO

試用期間30日のシェアウェア(59米ドル)。「quick3D」の上位版はコンバート機能が付くらしい。


3DBrowser Light Edition

読み込み対応形式:FBX、C4D、3DS、OBJ、MAX、XSI、SKP、COLLADA、MB、MA、STL、LWO、LWS、LXO、X、DXF、WRL、PLY、その他2D画像ファイルやオーディオファイルも。

多機能ファイルビューア。価格は現時点で29ユーロ/米ドル/英ポンド。高機能版もある。


PowerX Alteros Media Explorer 2

読み込み対応形式:3DM、3DMF、3DS、ASC、ASE、COB、DWG(制限付)、DXB、DXF、GEO、IV、LIF、LWS、LW、LWO、MD2、MD3、MDL、MTS、NDO、OBJ、OBJF、OFF、PEO、PRJ、PRO、RAX、SCN、SPX、STL、TIM、WRL、X、その他2D画像ファイル、ビデオファイル、オーディオファイル。

国産の多機能ファイルビューア(約3900円)。30日間限定の体験版あり。体験版は使いやすかった。

サクット3D

読み込み対応形式:STL、OBJ、MQO、COLLADA、LWO、3DS、DXF、PLY、ASC

国産のサムネイル3Dビューア。永久ライセンスは12000円。

紹介動画

以下の動画では 3DViewer、BCview、TNGViewer(現在入手先消失)、そして 3DBrowser Light Edition を紹介している。


LightWave 組み込みプレビューア

Lightwave File Browser

上で紹介した BCView を利用して、LightWave のオブジェクト読み込み画面から無理やりプレビューできるようにしたもの。上記よりダウンロードできる(BCView は同梱)。無料。WinXPで動かすにはソースコード(同梱)の修正が必要らしい。そして LightWave が英語版でないと使えない模様。

インストールと使用方法を記しておく。まず任意の場所に新規フォルダを作成し、そこに LW_FileViewer.zip の中身を解凍する。このとき、フォルダパスには日本語などマルチバイト文字は使わないほうがよいだろう。

次に、LW_FileViewer.exe をクリックして実行する。または LW_FileViewer.ahk を実行してもよい(AutoHotkey をインストールしておく必要があるが、他は.exeファイル版と同じらしい)。LightWave を立ち上げる前にこのプログラムを開くのが面倒な場合は、システム起動時に読み込むよう、Windows のスタートアップに設定しておけばよい。そうすれば LightWave を起動するたびに自動で実行されるだろう。

実行するとタスクバーに虫眼鏡アイコンが表示される。そして Layout か Modeler でファイルを開こうとクリックすると、[開く]ダイアログの両脇にウィンドウが表示される。右側がプレビュー画面、左がオプション画面となる。そのままファイルを読み込めば両画面は消える。プレビューが読み込まれる前にファイルをダブルクリックすると2画面が開いたままになるが、その時は Layout(または Modeler)内の任意の場所をクリックすればよい。多数のオブジェクトを次々と表示したいときは、負荷を減らすためテクスチャを無効にしておくとよい。

BCView はマウスよりもキー操作のメニューが豊富だが、詳細はマニュアル参照のこと。同梱されているマニュアルは英語版だが、日本語版マニュアルは前述の BCView 配布元(Vector)から入手可能。BCView の設定を変更したい場合は、【F1】~【F3】キーを押すとオプションウィンドウが表示される。テクスチャが表示されない場合、【F1】キーを押して「Texture Image File Path」からテクスチャの場所を指定する必要があるかもしれない。

……と、ここまで調べたものの、v2015 日本語版で試したらなぜか[開く]ダイアログの両脇にウィンドウが表示されない。しかし v11.6 英語版で試してみたらこちらは表示された。どうやら日本語版では無理ということか。.ahkファイルをいじって自国語キーボードにないキーコード(グレイヴ・アクセント)を置き換えることで使えるようにしていたイタリアのユーザーがいたが、同じように日本語環境でも使えるようにできたりしないのだろうか。解決策があれば教えて下さい。


TrueLoad

オブジェクト、レイヤー、サーフェイス、シーンなどを読み込み時に OpenGL でプレビューできるようになる Modeler/Layout プラグイン。回転、拡大縮小、ワイヤーフレームやテクスチャなど表示モードの変更もできる。300米ドル。


モバイル用

読み込み対応形式:3DS、DXF、LWO、OBJ、OFF、PLY、PRJ、STL

モバイル用3Dビューア&コンバータ(出力は3DS、LWO、MPD、OBJ、STL、POVRAY、OFF)。

コンバータ

ファイル変換ツールについては以下参照。