SF的なオブジェクトをモデリングする際の参考として。執筆時は LightWave ユーザーだったのでその視点からまとめてある。適宜更新。
- ハードサーフェスとは?
- 役立ちそうな配布モデル
- 役立ちそうなソフト
- 役立ちそうな LightWave プラグイン
- LightWave のSF系有料トレーニング動画
- 役立ちそうな Blender アドオン
- パネルラインを作る
- SF的な通路を作る
- SF的なビルを作る
- 宇宙船を作る
- SF銃を作る
- ロボットを作る
- 戦闘機を作る
- DNAを作る
- 蓋を作る
- その他
ハードサーフェスとは?
メカなどのモデリングについて調べると「ハードサーフェス(hard surface)」という用語がよく出てくるのだが、検索したところで誰もその意味を解説していないので困った。「固い面」というそのままの意味と使われている文脈からすると、どうやら車などの乗り物や工業製品、SFメカといった「固い」表面をもつ人工物全般を指す用語だと思われる。もし正確な定義を知っている方がいればぜひ教えていただきたい。
ついでながら Maya ユーザーでもないのに以下の本も買ってみたが、タイトルに冠しているにも関わらず、本文中に「ハードサーフェスとは何か」という解説が全くないので驚いた。著者は「教科書的な書籍を目指しました」と書いているが、こういうところで挫折する人間もいるのである。
追記
役立ちそうな配布モデル
- ArtStation - kit-bash, Nick Govacko
- Nick Govacko 氏によってキットバッシング用としてフリー配布されているメカパーツモデル(Set01-07まである)。
- Hard Surface Kitbash Pack 01
- Andrew Averkin 氏が配布しているモデル。価格はフリー($0)でダウンロードできる。
- TFMSTYLE - Asset Pack
- Constantin Paschou 氏の配布モデル。こちらも価格はフリー($0)。
役立ちそうな LightWave プラグイン
表面に凹凸を作成してくれるプラグインがいくつか存在する。
QuadPanels
SF的なパネルのディテールを簡単に作れる有料プラグイン。20ドルほど。旧バージョンを削除せずに残していると画面がちらつくことがあるらしいので注意。
このプラグイン購入者は、以下でメカのディテールアップに使えそうなパーツセット「THE ULTIMATE GREEBLE & NURNIE COLLECTION」が25%オフで買えるらしい(上部の「QUADPANEL PLUG-IN OWNERS CLICK HERE FOR YOUR SPECIAL DISCOUNTS」より)。「greeble」や「nurnie」というのは、表面の凸凹突起のこと。
LWGreeble
LightWave のSF系有料トレーニング動画
こういう商品があるらしい。各19ドル。
- Lightwave 3D-Sci-Fi Modeling (Volume #1) - 通路。
- Lightwave 3D-Sci-Fi Modeling (Volume #2) - 未来都市。
- Lightwave 3D Spacecraft Modeling-by Adam Gibson - 宇宙船。
こちらはSF系ではないが、ハードサーフェイスモデリングの有料チュートリアル動画。
ちなみに LightWave ではなく Maya だが、こういうのもあるらしい。
こちらは Blender 解説本の一部で、宇宙船のような表面を作るシェーダーの解説らしい。
役立ちそうな Blender アドオン
Hard Ops
モデリング用アドオン。筋彫りが簡単に入るのと、それっぽいディテールを簡単に入れられるのが魅力。
- Blender 3D (2.8): Hard Ops 0096 - Promethium - Gumroad
- Hard Ops 0097 / 2.8 : Release Notes – From Imagination To Creation
- HardOPS Docs
Box Cutter
「Hard Ops」と同じ開発者によるアドオン。ボックスや円で形状を削ってディテールを作成できる。「Hard Ops」とのバンドル版も販売している。
- Blender 3D AddOn: Box Cutter V7.1.0 - BetaScythe - Gumroad
- Boxcutter 7 (2.8): BetaScythe – From Imagination To Creation
MESHmachine
- MESHmachine - Another Blender Addon by machin3.io
- MESHmachine 0.6 - Blender用のハードサーフェスモデリング効率化アドオン!新バージョン!
Fluent
非破壊モデリングアドオン。クッションのような、布の膨張形状が手軽に作れるのがいい(ただしポリゴン数は増える)。
- Fluent - Gumroad
- https://gumroad.com/l/fluent_power_trip=Fluent : Power Trip - Hard Surface Modeling Tool - Gumroad
- Fluent - Stressless modeling tool - Blender Market
以下は紹介記事。
RanTools
多機能だがケーブル生成や布形状生成もある。
- RanTools (and P-Cutter) All-In-One Blender Addon - Gumroad
- RanTools (and P-Cutter) All-In-One Addon - Blender Market
以下は紹介記事。
BY-GEN
シンプルな形状から複雑な面構成を生成するアドオン。
- BY-GEN — Curtis Holt
- BY-GEN - Gumroad
- BY-GEN - Blender Market
- BY-GEN - Blender 2.8で手軽にジェネラティブモデリングが可能な無料アドオン!SFぽい形状や幾何学的メッシュ生成!
- BY-GEN V9 - 更に表現が増えたBlender用ジェネラティブモデリングアドオン新バージョンがリリース!無料!
Spaceship Generator
宇宙船の自動生成。
以下は紹介記事。
Dynamic Lines Addon
選択したエッジに沿って切り込みを入れていく。v2.79と2.80で機能するらしい。
こちらは別の方が作成した同様のアドオン。v2.78で機能するらしい。v3では認識されなかった。GitHubなので誰かフォークして修正版作ってもらえないだろうか。
これらのアドオンは下の手順解説動画を参考にして制作されているらしいので、アドオンがなくても作業は可能。
Random Flow
溝やパネルをランダムに生成。生成されるメッシュは確定すると再調整が出来ない。
以下は紹介記事。
Hull Texture And Examples
Mesh Copier
以下は紹介記事。
Welder
溶接跡を生成。
以下は紹介記事。
パネルラインを作る
SF構造物などの壁面によくあるパネルライン(筋彫り、モールド)のモデリング。何も考えずに筋彫りをするなら ZBrush などのスカルプティングソフトを使うのが楽らしいが、ここでは取り上げない。
なお、パネル間の溝を形成するためにポリゴンを押し出す手法については、以下のスレッドのやり取りが参考になる。
- Tutorial - Shield Grids / Hull Panels - Foundation 3D Forums
- このページを機械翻訳して少々手直ししたもの(EvernoteのCSSのせいでwidth〔横幅〕が狭くなってしまっているので、ブラウザで表示を調整する方法が分からない人はこちら→画像)
以下のような情報もあった。
帆足先生の「ハードサーフェスモデリングの真髄」、恥ずかしながら知らないことも多々あって非常に有意義だったんですが、スジボリ入れる時にエッジ上に切り返しを入れるとベベル時に幅が均等にならないよっていうの、解決方法今日知ったっていう。。。ほひひ。。。恥ずかしい。勉強になりました。 pic.twitter.com/XQF6xG5wZn
— いらこ (@iracco) 2017年3月9日
ほいで、あと気が付かなかったのは、ベベルした凹面はマージしたほうがディテールがよく見えるというお話。全然気が付かなかった。 pic.twitter.com/ZZiVRek4So
— いらこ (@iracco) 2017年3月9日
筋彫りのへこませるステップはエクストルードして底面をマージするよりも最初にべベルする段階でべベルの数を2にしておいて、真ん中のエッジを移動したほうが早いように思うけど、なんか不都合なのかな?
— melon (@melonVFX) 2017年3月9日
しまった、適当にマージとか書いちゃってましたが不正確でした。melonさんの仰る通りベベル数を増やして両端のエッジを削除する、というのが工程としては正しいですね。ごめんなさい。 https://t.co/2Qklcm0Rha
— いらこ (@iracco) 2017年3月10日
ベベル数を2にするといらないFaceが端っこにできるのでエッジループで真ん中に追加してノーマル方向で移動が良い。 https://t.co/udPSWvzJQX
— 鈴木 卓矢 (@takupomu) 2017年3月10日
Blender
件のAddonがどうやっているのか分からない部分があったのだけれども、EdgeSplitからSolidify、Bevelの方向で攻めたらスジ彫りができた。(Bevelは無くてもいいけど、最後のSubsurfで丸まり過ぎないように) pic.twitter.com/OZ1TRzt4ER
— Q@スタジオぽぷり (@popqjp) 2017年8月29日
本当に彫っちゃうと、線の抽出とかとは相性が悪そうではある…
— Q@スタジオぽぷり (@popqjp) 2017年8月29日
(凹凸の形状に対して更に輪郭線を引きそう…)
SF的なビルを作る
宇宙船を作る
Cinema 4D
3ds Max
Maya
SF銃を作る
ロボットを作る
戦闘機を作る
3ds Max
蓋を作る
その他