『E-DIC 英和|和英 第2版』をEPWING化

時代遅れもはなはだしいが、今更ながら翻訳用にEPWINGの辞書環境を構築しているので、『E-DIC 英和|和英 第2版』をEPWING型式にしてEBWin 4で扱えるようにする手順のメモ。

まずはCD-ROMから辞書をインストールする。一応64ビット版完全対応ファイルはダウンロードして実行した。

なお、新装普及版についてはよく分からないが、収録データは『第2版』と同じらしいので同様にできるのかもしれない。

辞書データをCSVファイルに変換

以下で公開・配布されているツールを使う。実行したOSはWindows 10。

ツールをダウンロードして解凍後にできる「edic2conv」フォルダ内に「out」というフォルダを作る。

「edic2conv」フォルダのアドレスバーに「cmd」と入れコマンドプロンプトを起動すると、エクスプローラで開いている現在のフォルダがカレントフォルダとして設定された状態で起動するので、

edic2conv.exe  --config "C:\\program files (x86)\\E-DIC2\\dicts\\config.ini"  out

と入力してEnterキー。

別窓が開いてCSV変換が始まるので放っておくと終了し、「out」フォルダ内に各辞書名のCSVファイルが生成されている(UTF-8)。

EBStudio2での変換作業

次に電子辞書・電子書籍作成ツールのEBStudio2を使う。自分はプロフェッショナルライセンス購入済みで、他の辞書の変換にも使っている。

作業の際はCSVをExcel等で開いてみて、なぜか一部の列の文字列に「 | 」が付いていたりしたので、不要な文字を置換で消しておく。他にも調整することがあればここで行う。

メニュー「ソース」>「書籍の追加」で辞書タイトル、フォルダ名(出力先ではなく、その中に作られるサブフォルダの名)を入力。

CSV開いて内容を確認しつつ、EBStudio2上に表示される1行目の列で、それぞれ該当するものを見出し語(headword)や本文(meaning)として指定する。変換しなくてよい列は指定しなければよい。

「Index」のチェックボックスを有効化する。自分は大体全部チェックしている。「出力パス」で出力先を決める。

メニュー「EPWING」>「変換」で実行される。

最後にEBWin 4に読み込んで確認、変な箇所があればCSVに戻って修正、再度変換。